子供はシールを貼るのが大好きです。タンスや柱などに貼られたシールが残っているお家も少なくないかもしれませんね。商品を買った時ものによっては価格などが書かれたシールラベルが貼ってあることもあります。そんなシールをはがすのに苦労した経験はありませんか?シールの粘着部分には大きく分けて2種類の接着剤が使われています。少し価格の高いアクリル型と低価格のゴム型です。アクリル型はさらに水溶性と油性に分類されます。アクリル型では粘着の強さを加減しやすいのでペロリとキレイに剥がすことが出来ます。ゴム型では出荷の途中で剥がれないようにするため強めの接着になりやすく、はがすのに手間取ることになりがちです。一方熱や溶剤に弱いため、この特徴を使ってきれいにはがすことが出来るのです。
シールラベルを溶剤利用で剥がす方法
昔はどこのお家にもあったベンジンは原油から作られた溶液でしみ抜きや汚れ落とし、シール剥がしなど多様な用途に使われていました。水には溶けずエタノールなどとよく混ざり、接着剤を溶かしてシールを剥がすことが出来ます。100円ライターに使われているオイルにも似た性質があるので試してみると良いでしょう。キッチンで使うような中性洗剤には界面活性剤が使われています。界面活性剤は水に馴染む部分と油に馴染む部分の両方を備え持ち、2極化することで分離させることが出来ます。シールに使うことで接着力を弱め、はがれやすくなることがあります。粘着剤の種類によっては「お酢」で溶かせる場合があるので、試してみると良いでしょう。かつて生活の知恵を紹介する番組で取り上げられていたのがハンドクリームを使う方法です。なるべく水っぽいハンドクリームを十分になじませ、しばらく放置してからゆっくり剥がしてみるとキレイに剥がれることがあります。
シールラベルを熱によって剥がす方法
食器などによく使われているシールは電子レンジの熱を使う事で剥がせることがあります。たっぷりの水で濡らして加熱してみましょう。いきなり長時間加熱すると破損の恐れがあるので少しずつ様子を見ながら行いましょう。壁や柱など濡らしたくないような場所では、ドライヤーの熱を使って接着力を弱める方法がおすすめです。熱によって接着剤が溶け隙間が出来て剥がしやすくなります。あまり強い熱を加えると接着剤が溶けきって、かえって逆効果となるため注意しましょう。狭い隙間に差し入れるのはテレフォンカードやポイントカードなど薄くて丈夫なカードを使うのが作業しやすくお勧めです。取り切れずに少しだけ残ってしまった接着剤は、消しゴムやメラニンスポンジなどでこすると取りやすいでしょう。